職人の技
伝統を守り、ひとつひとつ丁寧に製作しています。
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ご挨拶
はじめまして。夏原籐製作所3代目 夏原 健司と申します。
昔から籐敷物は天然の美しい色と、表面の光沢のある独特の艶により和の様式に良く合うことから座敷に敷く、最高級の天然素材として重宝されてきました。
また、湿気や水分を吸収し清涼感・清潔感もあることから、脱衣室に最も適した素材として旅館をはじめホテルや大衆浴場、ゴルフ場等に広く愛用されてきました。時代の流れ、移り変わりの中で、忘れられかけてきた天然素材というものが、再び見直されている今日、やはり日本の風土に合う素材は「天然」が一番です。
当社は、この古来より愛されてきた籐に携わること六十年、お客様の期待に応えられるよう努力してまいりました。これからも、より多くの人に天然素材「籐」の良さを知って頂けるようより一層の努力をして行く所存です。
素材のこだわり
豊かな自然の恵みから採れる天然素材
籐(ラタン)は東南アジアを中心とする熱帯雨林や亜熱帯地域のジャングルに自生するヤシ科の植物です。
当社では、ラタン資源国の中でも特に高品質で種類の幅が広いインドネシア産のものを中心に、硬くツヤのある良質な籐を採用。
その中でも厳選された材料を使って製作しています。
昔ながらの35穴を頑なに守る。
ひとつひとつ糸を通す、それが職人の技
籐むしろは籐を縦に繋ぎあわせたもので湿気や水分をよく吸収し、清涼感や清潔感もあることから脱衣場等に最適の敷物です。
触れると肌にひんやりとした心地良さをもたらし、心に癒しとゆとりを与えてくれます。
昔の籐むしろで一番よいとされていたのは35穴(191cmの中に35本の糸が通している穴)でした。近年39穴・41穴といったものが出ていますが、糸の数を増やすと糸と糸の通る穴が近づき繋がりやすく、表皮と身の部分が裂けやすくなります。当店では、昔から守られている「35穴がちょうどいい」という思いで籐むしろはすべて35穴にし、昔ながらのいいものを追求しようと考えています。
職人の作る籐製品
古くからの伝統を受け継いだ熟練の職人です